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■補聴の購入を失敗しないための予備知識

以前の私は、長く顧客として様々な購入体験をしたものでもあり、聴こえを取り戻そうとする方々の必死さが人事でなく理解できているつもりです。私も長い間、聴こえる補聴器に出会えず、何度も失敗を重ねた経験があります。

当時の私は、聴こえるようになるなら自分ができることは何でもしたいと必死でしたが、どうしたら良いか分かりませんでした。おそらく、多くの難聴の皆さんも同じことを感じておられると思います。現在の補聴器専門店としての経験を加えると、多少見える世界が変わり、広がります。そこで、補聴器購入に失敗しないために、知っておいて頂きたいことを幾つか紹介します。

このページが、少しでも役に立つことを心から願います。

どの様な世界も、思い通りにならない部分は有るでしょう。補聴器販売の世界も、決して理想の世界ではありません。様々に疑問を感じる販売店が多いことも事実であって、それらを明らかにすればもっと分かり易い説明ができるでしょうが、本ページの主旨はそのような者の批判ではありません。そのような話題は別の機会に譲ることとし、ここでは極力、その種の説明は省かせていただきます。どうぞ、ご理解ください。

■【聴こえ】は“本人だけのもの”です

先ず始めに、何故いろいろな問題が補聴器購入で起きるのか、補聴器購入がどうして難しいのか、根本的なことを理解してください。

それは、個々人の聴こえは本人以外には体感できないことから来ていると気付くことから始まります。難聴の度合いが中等度くらいになると、単純に耳の感度が低下するだけでなく、聴こえる周波数によって感度も、感度の直線性も不揃いになり、ギクシャクしています。聴こえる周波数の幅も狭くなってきます。

このような障害で、コトバは壊れて聴こえ、その聴こえ方は一人一人異なってきます。その聴こえ方を他の方に表現することは、とても難しいのです。

まず、よく、“聴こえ”を“見え”になぞらえて、聴こえ方と見え方とを同レベルの認識で説明しようとする場面に出会うことがあります。しかし、“聴こえ”と“見え”にはかなり異なる側面があります。様々な問題は、この違い、つまり、聴こえの把握の難しさが原因になっています。以下に、もう少し詳しく説明します、どうぞご理解ください。


  • 瞬時の一過性
    耳も目も、共に、機能が低下すれば対象を把握し難くなります。対象とは“聴こえ”では音や音声で、“見え”では形や色などです。あるいは、もっと絞った表現をすれば、言葉であり、文字やイメージであると言えるかもしれません。これらの対象を把握するうえで、両者間に決定的な違いがあることにお気づきでしょうか。それは、対象の把握に関われる時間の違いです。“聴こえ”の対象は空気が振動する現象で拡散しますから、≪瞬時に≫捉えて理解しなければなりません。その瞬間を逃せば対象は無くなります。更に、その対象は、時系列に待ったなしに、次々に耳に入力してきます。
    一方、“見え”での対象はですから、対象を継続的に捉えることが可能で、時間をかけて、目を凝らしたり近づいて見たり可能です。対象が変化する場合は変化全体を把握対照と捉えることもできるでしょう。言い換えれば“聴こえ”で把握しようとする対象は瞬時の一過性の現象で、“見え”で把握する対象の物のような継続性はないのです。

    共有性
    更にもう一つ、大きな違いがあります。“見え”は、見え具合を絵に描いたり、写真を用いたりして自分以外の者に理解させ、ある程度正確に共有することが可能です。
    しかし、“聴こえ”は「言葉がはっきりしない」とか「音としては聴こえるけど何を言われたかは分からない」の様に漠然として、抽象的にしか状態を表現できす、他の方と共有が困難です。このことは、補聴器調整者とて例外でなく顧客の聴こえ方の理解をむずかしくしています。

    “聴こえ”と、“見え”は、耳と目という違いだけでなく、
    両者間には、

    1. 耳が把握する対象は瞬時の一過性
    2. 共有性・・他人が共有困難

    このような決定的な違いがあることを知ってください。その結果、
    • 【聴こえ】は“本人だけのもの
    になるのでしょう。
    このため、補聴器調整者といえども、補聴器を必要とする方の聴こえの明確な理解は易しくありません。更に、健常な聴こえを持つ者は難聴の聴こえ自体を体感することはできませんし、難聴者が用いる補聴器を通しての聴こえを経験することも困難です。

    如何にして克服するかは容易ではないと思います。この克服には経験が必要で時間もかかるでしょう。補聴器の調整が難しい理由になっていると思います。

■補聴器購入の成功・失敗を分ける補聴器店選びと自己責任

  • 聴こえに不安を感じ、補聴器が欲しくなった皆さんは補聴器の購入を考えることでしょう。ところで、普通、皆さんは、補聴器がかなり高価な買い物であるに関わらず、意外に、実は補聴器についての知識を持っていません。補聴器店についても同じでしょう。それは皆さんが補聴器店を信用してくださっているからなら、大変ありがたいことです。
    しかし、一方では、ご購入後に、不満を訴える方が少なくないのも、事実です。
    補聴器ご購入についての相談で多いのが、「補聴器店選び」についてです。ご自分の体の一部になってもらう補聴器です。ご購入前に、少し詳しくなる努力をしてくださることを心から期待します。そうずれば、多くの皆さんは補聴器購入の失敗を防げます。
    私がお勧めする、失敗を避けるための重要なポイントは次の二つです。

    1. 補聴器に詳しい補聴器店を選びましょう
    2. 結果は皆さんの自己責任と理解しましょう

・補聴器に詳しい補聴器店を選びましょう

  • 補聴器店が、己の取り扱っている補聴器に詳しいか否か、つまり扱っている補聴器の個々のモデルの特徴を把握しているか否かで、わかりやすく説明ができるか否かです。失敗した方々は、そう言われれて思い起こせば、おそらく思い当たることでしょう。私自身も一度ならず、経験があります。
    補聴器の調整は職人的な仕事です。何故なら、前述のように、他人の聴こえは容易に理解できないためで、聴こえたい方の状況を把握することは容易ではありません。その伝授も簡単ではありません。調整者の姿勢、心構え、そして日々研鑽、そして経験・・ はそんな気がします。

    現在、日本には補聴器調整技術について、国家試験はありません。他の認定証を持つものを頼るように勧める例を見受けますが、そこに最低限の知識は備わっていても、補聴器調整技能・技術が備わっていることと等価ではありません。調整の良否は更にもっと専門的な知識、経験が拘ります。この意味でも、十分な分かり易い説明ができるか否かは頼りになる選択肢と言えます。

    現在、皆さんが購入されようとする補聴器店の補聴器は、ほぼ皆、デジタル式のノンリニアタイプ補聴器と考えてよいでしょう。デジタル式のンリニア補聴器は主にコトバの明瞭度の確保を目的に、扱う周波数帯域内の対周波数増幅処理を専用のプロセッサ、つまり補聴器内に組み込んだコンピュータで行いますが、同時にその処理を、補い改善するための付加的な処理を複数行っています。扱う周波数幅や、付加的処理の有る無し、種類、数によって価格が異なると言っても良いと思いますので、分かりやすく説明してもらう必要があります。
    (価格で言えば、多くのメーカのマルチチャンネル式ではチャンネル数でも価格が変わりますが、私どものチャネルフリー式はチャネル数の概念が無い先進の補聴器のため、チャネル数で価格が変わる考え方はありません)

    付加機能まで理解しないと補聴器の性能は十分に発揮されません。
    補聴器店が、己の取り扱っている補聴器に詳しいか否か、つまり、扱っている補聴器の個々のモデルの特徴を把握しているか、それに精通しているか否かは当然ですが大変重要なポイントです。このために、補聴器調整者は電子技術についても大凡の理解が必要です。失敗した方々は、そう言われれて思い起こせば、おそらく思い当たることでしょう。

    デジタル補聴器は主にコトバの明瞭度の確保を目的に、音域処理をデジタル技術で行います。その処理を、補い改善するための付加的処理も同時に行っています。すべてのデジタル処理は再現性高く、経年変化がなく、温度変化などにも強く非常に高精度に行うことができ、大変安定で、極めて多機能、高機能になっています。調整者がそれらを理解できているか否かは調整の完成そのものです。ご購入者はお求めになろうとする補聴器の特徴についてわかりやすい説明ができいるか否かで、その調整者の良否を知るよう努力してください。良い説明は、あなたの理解度に応じた分かり易い説明ができますので、進んで説明してもらうよう心がけましょう。

    説明の分かり易さは、説明者の理解度そのもの、皆さんがお求めになろうとする補聴器の分かり易い説明ができる調整者は、その補聴器を正しく調整できる調整者でしょう。逆に、分かり易い説明ができない調整者は、その補聴器の機能を理解できておらず調整の完成度も不十分になると考えてよいでしょう。補聴器は聴こえてナンボの買い物です、何よりも、聴こえが大事です。この点、十分ご理解を。

・結果は皆さんの自己責任と理解しましょう

  • 自己責任と、心して補聴器店選びに掛かりましょう。
    補聴器の購入に失敗されると、その店を嫌います。しかし、その店以外に購入された補聴器の面倒を見てくれるところは容易には見つからないでしょう。何故なら、補聴器の購入代金には物品意外にいろいろな費用が潜在的に含まれています。既に補聴器は引き渡され、支払い終わって、ご購入者と販売店間の取引は、一件落着しています。他の店にその潜在的な費用は持ち廻されません。

    潜在費用の割合は決して低くはありません。したがって、あなたが補聴器を購入された店にしか頼れないと理解すべきです。くどいようですが、上述のように、店選びを誤れば、既に結果の失敗は決定していまると理解すべきです。
    きつい言い方と感じられるかもしれませんが、補聴器店を選んだのはあなたです、あなたは全く自由に、その選択ができたのです。

    調整者はご購入者に合った補聴器をご購入者に決めていただくようお奨めすることも責任と考えています。中には首をひねる補聴器を手に何とかして欲しいと足を運ばれる方もいます。そのような補聴器には心から拘りたいとは思いませんし、更に、他の方が行った調整を弄るのは調整者として気が進まないこともあります。

    補聴器メーカにクレームを持ち込む方がいますが、メーカとあなたの間に売買関係はなく、あなたの売買関係は販売店とあなたの間のことです。メーカはその販売店を通してあなたの補聴器の保証を行い、必要に応じて修理を行いますが、あなたに対して販売店を通さずに、直接アフターフォローすることはないでしょう。問題があれば購入したルートを遡ることが基本です。
    自己責任と心することが、補聴器購入を成功に導くとりかいしましょう。


    昨今、多様な販売者が補聴器を扱い始めています。後光お礼者が増えている現在、補聴器は商売になる・・と考えるのは容易で証。しかし、補聴器を正しく希望される方にお渡しするのはそれほど易しい仕事ではありません。 選択肢が増えることは購入者にとって大変結構なことのように思いますが、反面、調整者と呼べるレベルのものがいないにもか拘らず販売に乗り出す販売者も少なからず見えます。また、購入後に、問題を解決できず、なきついてこられる方も決して少なくありません。このような時、購入者は同じブランドの補聴器ならメーカにより連携が有ると考えられるかもしれませんが、それは間違いです。まして、調整が難しい補聴器で、調整にプライドを持つ店は、そのような安易な参入者を決して歓迎していません。

    自己責任の気持ちを、くれぐれも忘れずに、良い聴こえを手に入れられるよう心から希望します。


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■目からウロコ 聴こえない補聴器の【誤解】

ときに、とても基本的なことで、とんでもない誤解が聴こえてきます。

  1. ×調整ソフトとモデルが同じなら同じ補聴器になる×
  2. ×補聴器の聴こえ方はメーカと価格で決まる×
  3. ×口コミ情報はあてにならない×
  • ・【誤解】 ×調整ソフトとモデルが同じなら同じ補聴器になる×

    • 「同じ調整用ソフトウェアを使います、調整結果は誰ががやっても同じになります」という説明を耳にしました。本当でしょうか。それなら、聴こえない補聴器の問題は無いはずです。
      補聴器メーカが契約補聴器店に提供する調整ソフトは大変優れたもので、性能も、信頼性も大変高い専門調整ツールです。メーカ毎に、メーカの技術、製品の特徴に合わせて用意されます。これが無ければ、どんどん進化する、現在のデジタル補聴器の調整は極めて難しいと考えます。しかし、このソフトを使えば誰でも同じ補聴器の調整ができる・・ これは著しい認識違いです。

      調整はこのソフトを起動したら跡は自動的に結果がで得られるものでは有りません。まず、この同じ者ができる認識が正しく補聴器の調整ができない根本です。そこには調整者の年季や経験、そして聴こえや補聴器自体についての理解、知識の違いが影響します。調整に挑む慎重さも大事です。それらの結果、補聴器をお求めになる方に本当に喜ばれる補聴器ができ、一方では再調整のたびに不満が膨らんでゆく補聴器もできます。

  • ・【誤解】 ×補聴器の聴こえ方はメーカと価格で決まる×

    • 他の欄にも述べましたが、個々の使用者用に調整される補聴器は、メーカから出荷される時点では未調整です。素晴らしい補聴器に変わるのは、メーカから出荷され販売店に入荷した後に、販売店が行う調整によります。

      販売店の調整がうまくできたか否かがとても重要なポイントになります。その調整の適否について極論を言えば、適切な調整ができた最廉価の補聴器に比べて不適切なg調整の最高価格補聴器が聞こえないと言うことも容易に起き得ます。

      現在のデジタル補聴器が調整による大変柔軟な仕掛けを備えているから、難聴者の個々の聴力特性がまさに様々に異なっても、各々の聴力特性に適合でき、素晴らしい効果を発揮することができます。しかし、もし調整が正しくなければ、調整能力を備えていない低価格で単純に音量を上げるだけの補聴器や助長器より劣ることになるでしょう。これも理解しやすく極論を言えば、個々の難聴者の錆付いた聴力特性は適正な調整で弱められますが、不適切な調整で更に錆び具合を強めてしまったら、一層聞こえ方は悪くなりますね。この場合、単純に音量を上げるだけの補聴器や助長器の方がマシな効果を持つかもしれません。

      調整は、各メーカが販売店に貸与するツール(各メーカ毎の、コンピュータ用の専用調整アプリケーション)を通して行われます。このツールの完成度は大変高いものです。浅学の結果見えたのはオーストラリアの国立音響研究所と、この研究所の補聴器の音響理論の存在です。僅か40名強の研究者が属しています。
      著名なメーカの補聴器とツールはこの理論に基づいていると言われ、誰が行っても良好な聴こえのデジタル補聴器に調整ができる・・・のでしょうか?

      いや、・・ 私が現在使用しているbernafonの外耳道レシーバ型補聴器は、私の片耳が1.5KHz迄は聴こえますが、高域急墜特性の高度難聴レベル、他が約2-3KHz付近1箇所のみ僅かに聴こえる重度レベルであり、長い間、子音の聞こえなさで大きなハンデキャップを抱えてきたにも拘らず、現在は、通常不自由ない会話を可能にしてくれています。多くの顧客は私に、「本当に補聴器の使用者ですか?」と尋ね、当然、期待を持ちます。自分の耳の調整なので他の方に行う調整が全く同じになる訳ではなく、また、上記ツールの結果に幾つかの工夫も加えています。しかし、このツールが無ければ、調整は不可能でしょう。
      ツールは聴力測定データをベースに補聴器データを生成します。聴力データの測定では、測定者によって差も出ます。したがって、誰が行っても無条件に同じ調整結果が得られるわけではありません。このことは重要です。

      オーヂオメータによる聴力測定は、調整者のみの一方的な操作や読み取りの計測作業ではありません。調整者が難聴者と向かい合ったときから始まる注意力、測定中の難聴者の表情の読み取り、不慣れな難聴者の反応から来る測定の曖昧さの除去、また補聴器内に設けられた幾つもの設定フラグに対する理解と設定、つまりは補聴器の精通度、これらによって結果は異なります。
      調整者はこのことをよく理解し、調整の腕を上げる必要があり、常に研鑽が求められます。それらが未熟なら、同じツールを使いながら、結果が大きく異なるのは当然ではないでしょうか。

      p>元になる理論は多くの場合、立派な研究実績を世界中から認められる(豪)国立音響研究所のものですが、更にメーカ毎に独自の改善が加えられます。
      ところが、問題は、このソフトを使えば誰でも一様に完璧な調整が可能かどうかという誤解です。世界中の補聴器調整者が頼るものですが、このソフトは一般コンシュマーユーザが利用できる全自動ソフトの類ではありません。利用の前提として、専門性が優先され、使用する者に知識、注意力、調整のためインプットするデータの信頼性等々が要求されます。顧客とモデルの適合性選択も重要です。使い易くはできていても、利用者には知識が求められますが、この点の勘違いが結果を大きくバラつかせてしまいます。
      また、調整ソフトとは別に、補聴器にはグレイドにより、補聴性能発揮のため様々に設定スイッチのオプションが組み込まれていますが、この設定も、全く全自動ではありません。要するに調整ソフトも、設定スイッチも使いこなせる能力が求められ、調整者によって大きな差がでるのです。その店が、補聴器にどの様に向かいあっているかが結果に現れる、かなり本質的な問題を含んでいると考えます。
      皆さんには、失敗しないため、ご理解ください。

      ところで、この点の把握(つまりは、調整者の技法水準)は、補聴器店を選ぶ者には外からは、見えません。
      そこで、もう一つお勧めするのが、店の評判=口コミ情報の利用です。
      当然ですが、補聴器調整者が、補聴器に詳しいか否かは、とても大切です。単に、補聴器メーカが提供している調整用プログラムで用が足りると考えている調整者が少なくありませんが、そのような調整者は、その調整自体も十分にはできていないケースが少なくないからです。結果は、あなたは、購入した補聴器に不満を募らせますし、この場合、再調整も功を奏さない可能性が高いでしょう。その結果、あなたは、補聴器を持ってあちこち訪ね歩くことになります。このときになって、口コミ情報を懸命に捜しますが、遅すぎます。
      他店で購入した補聴器を自店で販売した補聴器と同等に扱ってくれる店はなく、結果は既に得られないと理解すべきです。
      ここで、一つ理解していただきたいことをお話します。日本には補聴器の調整技術者の国家試験がありません。民間で運営される認定制度はありますが、国家試験ではありません。その制度で補聴器の調整技術を保証することができればよいですが、調整技術は扱うメーカの補聴器に精通して培われるもので、もう少し専門性が高いレベルにあります。もちろん、この認定を受けている方々に立派な調整技術をお持ちの方もいます。したがって、実際の技術の有る無しは別です。
      私の理解は、時間と費用を掛けて認定を受けた方々からは強く非難されるかもしれませんし、もちろん異論もあるでしょう。逆に、認定を受けた方も同じ考えの方がたくさんおられます。その辺の意見は、ここでは曖昧であって恐縮ですが、実際には、技術の有る無しは、口コミ情報を得て判断されることをお勧めします。
      店選びの失敗は選ぶ側のあなたしか避けることができません。店の見かけや店員さんの愛想では分かりません。

      口コミ情報は、思いの外、正直です。購入店選びに失敗した方が、その店を褒めることは無いからです。何とか、目標とする店から購入した補聴器をお使いの方をお知り合いなどからを介して探されて、その方の意見を得ることは大変に役立つと思います。
      どうしてもできなければ、店を訪ねてご自分で説明を聴き、納得できるか否かを試してください。説明は価格の説明でなく、聴こえと補聴器とについてです。
      兎に角、補聴器店選びで補聴器購入の成功と失敗ははっきり分岐します。是非慎重にされることをお勧めします。

    ■聴こえない補聴器は何故生まれるのでしょう

    • 原因を易々と決め付けることは適切ではありません。要因はいくつか考えられます。

      1. 補聴器で改善できる聴力障害の他にも、障害がある。
      2. 選定した補聴器が不適当
      3. 調整が不適切
      4. 装着が不適切
      5. その他

      1:補聴器でカバーできない障害が有る場合。つまり、耳の他に、後迷路性難聴は、神経や脳の機能に言語理解のための 何らかの原因が有る場合で、補聴器を頼る前に、専門のお医者さんの治療を受ける必要があります。

      2:補聴器についての理解不足です。この場合、調整者のみでなくその店にも目を向ける必要があります。

      3:補聴器調整者の調整技量の不足です。また、補聴器、調整ソフトの知識不足です。この場合、調整者のみでなくその店にも目を向ける必要があります。

      4:補聴器が適切な状態で耳穴に装着できていない。補聴器装用者自身の不注意、或いは補聴器調整者の説明不足です。

      5:その他

    ■要注意

    • 少し角度を変えてみると、その店の姿が垣間見えます。

      1. 薦めるメーカを頻繁に変える ・・何が理由か考えましょう
      2. 滅多に補聴器カウンタに顧客がいない ・・何故でしょうか?
      3. 補聴器担当者が頻繁に変わる ・・何故でしょうか?
      4. メーカ派遣調整者に頼る ・・派遣調整者のレベルは誰が保証?
      5. 聴こえない補聴器の評判がある ・・もちろん、論外です。
      6. 技術的説明ができない ・・補聴器についての知識が乏しい

    ■その他、長年見てきて知った補聴器のこと

      1. 補聴器は調整次第
      2. 補聴器の進化は続いている
      3. 購入検討は最新モデルに絞ろう
      4. モデル数が多いことは玉石混合か
      5. 多くのメーカの取り扱いは容易ではない
      6. イヤモニタは補聴器ではありません
      7. 詳しい機種説明がdできる店を目安に
      8. 本当に悩んだ者は満足度が高い
      9. 両耳装用の効果
      10. 補聴器は二人三脚

    補聴器の進化は続いている

    • より自然の耳に近づけるため、補聴器メーカさんは技術開発を続け、1.2年ごとに新モデルをリリースします。つまり、デジタル補聴器は毎年のように、また今後も進化します。また、改善テーマたくさんあります。私が愛用の補聴器のメーカであるberbafonの場合、概ね5つのグレイドを含んだシリーズとして、その都度お目見えしますが、最新モデルはひとつ前のシリーズのモデルに比べると様々な機能が加えられ見違えるようです。

      補聴器の寿命はよく5年と言われます。5年は出荷終了後、保守部品を維持する期間から来ているかもしれません。実際には10年近く使用される方も少なくありません。しかし、5年の間の補聴器の進歩は素晴らしく、最新シリーズの低価格モデルは、それ以前の補聴器の最高級モデルを超えています。懐の問題は有りますが、時に愛用機を見直すことも価値があることかもしれません。補聴器は本当に10年一昔と感じます。

    購入検討は最新モデルに絞ろう

    • メーカによっては非常に多くのシリーズモデルをカタログに掲載していることもあります。品揃えの豊富さに目を奪われかねませんが、需要数の割に膨大な開発費用がかかる補聴器は一度にそれほど多くのモデルの開発をすることは理に合わないと考えます。購入検討時はどれが最新のシリーズモデルか確認して、対象を絞る事が良いと考えます。

      なお、片耳の補聴器の使用者が、両耳装用にする場合、原則として、新しい補聴器も使用中の補聴器と同一モデルにすることが進められます。このため、1世代前のシリーズモデルが「お買得補聴器」などと称してディスカウントしてカタログに掲載されていることもありますが、新規に購入を検討するなら、必ず最新モデルに絞って検討することをお奨めします。

    モデル数が多いことは玉石混合か

    • 各社のカタログを比べるとモデル数に大きな差があることに気付きます。補聴器の開発は新しい補聴器専用集積回路の開発なども含まれますから大きな費用がかかります。したがって、多くのモデルを一斉に最新モデルにすることは難しいように思います。カタログにモデルが多いことは最新シリーズ以外も並んでいることがあります。よく確認して不要な情報はフィルタリングしましょう。

    多くのメーカの取り扱いは容易ではない

    • 一時お世話になった眼鏡店さんでは多くの銘柄の補聴器を切り替えて扱っていました。お邪魔する時期によって薦めてくれるメーカが異なりました。その理由を尋ねると「お客様のためですから」との笑顔のお答えでした。常に、最新のモデルを各メーカから選んで薦めてくれるのだと考えて納得していましたが、年間に何度も推奨する銘柄が変わるのには別に理由があると考えるようになりました。

      お奨めはいつも音の良さをアピールしていました。そして1台30万円超の補聴器を薦められ購入しました。私にとって、音の良さはっ既に重要でなく、重要な検討対象ではありませんでした。購入後、何度か調整をお願いしましたが、聴こえは期待に反して改善できず、緊急避難的に外部のイコライザを使うことを考え、通信手段としてT-コイル機能をオンにする依頼をしましたが、このとき、調整担当の方はT-コイルを知らないことに唖然としました。
      多くの銘柄の製品扱いより、扱う補聴器は限られても、扱いモデルに精通すべきででしょう。この経験があって、私は自店の扱いを1銘柄に絞り、同時に各モデルをより理解することにしています。


      結局、ハウリングはあっても会話が楽な、購入前に愛用していた古い補聴器に頼る道を選び、高価だった新しい補聴器は2週間後には引き出しの一隅の住人になりました。今でもこの補聴器を見るたびに複雑な気持ちが湧き上がります。

    イヤーモニタは補聴器ではありません

    • 最近、音楽番組にでているカッコいいミュージシャンの多くが補聴器をつけていると思い、不思議でした。
      この耳穴式補聴器と思える装具はイヤーモニタと言って補聴器ではありません。一つのファッションであって、機能的にはグループの演奏で自分のパートを確認し易くする装具です。特に、広い会場での演奏では、近くのスピーカの音で全体の演奏状態が把握し難いため、イヤーモニタが用いられます。
      イヤーモニタは音域管理を目的としていませんし、良い音で聴こえることが好ましいと推測します。前述の眼鏡店の「音がいいでしょ」はこの世界ではありがたい特徴になるでしょうか。

    詳しい機種説明ができる店を目安に

    • 補聴器の購入は誰しも失敗したくありません。そのために、店選びは大変に重要ですが、ご相談者の中には、「私たちに、補聴器店の良否など分かるわけがないでしょ。」と言い切る方がおられます。一方で、慎重に補聴器店を選ぶ方もおられます。そこで、一つ、コツをお話します。
      私の経験では、補聴器に精通している販売店は調整に慎重さがあり、再調整もある程度効果的に行われます。補聴器に精通している販売店は、対象モデルの特徴を何とかして購入者に理解してもらおうと時間を掛けて説明に努め、顧客がその補聴器がご自身に合っていることを理解してもらおうと努力しますね。このポイントが重要です。分かりやすい説明を得て、疑問に思う点は質問して納得の上で決めましょう。

    本当に悩んだ者は満足度が高い

    • 現在の補聴器は著しい進化を遂げています、しかし、やはり、自然な耳に比べればまだまだ大きく及びません。補聴器にはまだ多くの限界が有ります。前述の説明においてもその限度についての説明もきっとされるでしょう。補聴器に精通していない場合、良いことづくめで、短時間で商談をまとめようとする傾向があるように思います。
      面白いと感じるのは、本当に聴こえに悩み、長年良い補聴器を求め続けた方は補聴器の限界を素直に受け入れますが、それほど悩んできていない方は長く完璧さにこだわり、現時点の技術では実現していない能力を含めてないものねだりを続ける傾向もあります。そしてm失敗する例が少ないようです。

    両耳装用の効果

    • より有効な聴こえのためには補聴器は両耳装用が基本です。両耳の効果として方向理解がよく言われますが、両耳で捕らえた音を能に送ることは方耳の音を脳に送るのに比較して格段に聴こえが良くなります。

      初めて補聴器を利用する方には実感し難いように感じますが、補聴器は両耳装用でより効果的に聴こえの改善が為されます、前述のように、私の耳は左右夫々、満足な言葉の聴取に大きな問題があります。

      片耳は、それでも低音域が中程度程度の感度を残していて、母音はぼやけていても区別が付き、ある程度は聴こえます。しかし、1.5KHzでは既に低下が始まり、急峻に聴感度が下がる急墜特性で、子音は区別が極めて困難です。

      もう一方の耳は過去には全く聴こえていないと考えていました。何かとお世話になった、やはり補聴器を常用されている補聴器専門店のご主人の勧めで、「その耳も全く死んでいなければ、聴こえの改善に寄与するんだ、騙されたと思って一度計らせてみないか?」と説得された結果、僅かに2-3KHzの間辺りに一箇所、聴感度が残っていることが分かり、両耳装用を勧められました。この勧めが無ければ、私の聴こえは現在のようには改善できなかったっと思い、そのご主人にとてもラ感謝しています。

      現在はもちろん両耳に補聴器を装用しています。補聴器装用時、比較的良い方の耳は補聴器の調整によりある程度音域補正ができていますが、低音域の聴こえが聴こえない中・高音域をブロックするため、こもり音になりやすい。聞こえない方の耳は、聴こえる音以外の音域でも音圧が上がると聴こえる周波数のポイントに感度が生じ、どの様な音を聴いても同じ音で、チリチリというかビリビリといった音になってしまいます。

      要するに、各々の聴こえは夫々、言葉の補足には十分とはいえません。しかし、皆さんには理解できないでしょうが、それでも理解いただきたい。この両耳で聞いた不満足な音が脳に行くと、状況は信じられないように変わります。皆さんが、「本当に補聴器をつけているのか」と聞かれる状況になります。

      一言、付け加えます。このような効果を感じるのは、即時のケースもありますが、時間がかかることもあります。私の場合は、始めはよく効果が分かりませんでしたが、今は違いがはっきり分かります。学習機能ですね、補聴器使用ではトレーニングと言いますが、慣れるにしたがって効果が分かってきます。

    補聴器は二人三脚

    • 補聴器の調整に欠かせない聴力測定は、オーヂオメータという装置を私たちが操作し、聴こえたか否かは被測定者の難聴者が認識し私たちに合図して知らせます。この作業はとても重要な二人三脚です。

      また、ご購入後は必要に応じて私たちがフィッティング(微調整)を行いますが、補聴器使用者は補聴器に慣れて違和感を除き、また補聴器が自分の体の一部になるように起床中は常用し、トレーニング(学習効果を高める慣れ)に努めてください。慣れはお歳が若いほど速いと言われます。補聴器が必要と判断されら場合、早めの補聴器装用を心がけましょう。

      また、補聴器を使う方々の中には、根拠に基づかない自己流の思い込みにこだわる方が時々おられますが、このような方の場合、思い込みを改めてくれるまで、補聴器の効果が出難く、遠回りします。

  • [BERNA YOKOHAMA] 補聴器を着けないときの聴こえの状態を外音を遮断したフィッティングルームで正確に測ります。このデータを元に補聴器選びや調整が始まります。


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    • 横浜市戸塚区下倉田町 244-1
        第八山仁ビル 1階(東側)
    • お車で
        203号線 豊田立体入り口
        布川動物病院ならびすぐ前
        専用駐車場 3台
    • 江ノ電バス(戸塚駅東口発)で
        大船行・飯島団地循環
        下倉田(停)下車すぐ前
    • 時間 :
      • 平日:10時~18時
      • 土 :事前予約の方のみ
      • 日/祝祭日:原則休業
    • ご予約: 045-861-8984